航空機監視の未来を拓く、次世代MLATシステム
NeuroGridex
製品概要
NeuroGridex(ニューログリデックス)は、FaroStarが開発した航空機監視に特化したマルチラテレーション(MLAT)システムです。トランスポンダ信号の到達時間差(TDOA)を解析し、ADS-B非搭載機も含めた高精度な位置特定を実現。AIによる信号処理とノイズ除去技術を融合し、空港周辺や防空領域におけるリアルタイム監視を可能にします。
マルチラテレーションとは
マルチラテレーション(Multilateration:MLAT)とは、航空機などが発信する電波信号を複数の受信局で同時に受信し、その到達時間の差(TDOA:Time Difference of Arrival)をもとに、対象の位置を高精度に算出する測位技術です。
レーダーやADS-Bとは異なり、送信側に特別な装置を必要とせず、受信側の構成のみで測位が可能なため、ADS-B非搭載機や軍用機などの監視にも有効です。
空港周辺の航空機監視、軍事施設の防空監視、海上交通の安全管理など、広域かつリアルタイムな監視に適した技術として、世界中で導入が進んでいます。
特長
- TDOA方式による高精度な航空機測位
- ADS-B非搭載機にも対応可能
- AIによる信号解析と誤検知抑制
- 空港・防空・海上監視への応用
- 拡張性とリアルタイム性を両立した設計
用途・導入シーン
- 空港周辺の航空機監視
- 軍事施設での防空監視
- 海上交通の安全管理
- ドローンの飛行地域における安全管理
- イベンド周辺での安全管理
他方式との比較
項目 | NeuroGridex | ADS-B | レーダー |
ADS-B非搭載機対応 | ◎ | × | △ |
測位精度 | ◎ | ◎ | 〇 |
コスト | ◎ | 〇 | △ |
リアルタイム性 | ◎ | ◎ | 〇 |
システム構成
NeuroGridexは、複数の受信局と中央処理ユニットから構成されるマルチラテレーション(MLAT)システムです。航空機が発信するトランスポンダ信号(Mode S、Mode A/C)を各受信局が同時に受信し、信号の到達時間差(TDOA)をもとに位置を算出します。受信局は地上に分散配置され、GPS時刻同期により高精度な時間計測が可能です。
中央処理ユニットでは、AIによる信号解析・ノイズ除去・誤検知抑制を行い、リアルタイムで航空機の位置情報を生成。ASTERIXやSNMPなどの標準インターフェースを通じて、外部システムとの連携も容易です。システムは空港周辺、海上、防空領域など、用途に応じて柔軟に構成可能です。
製品仕様
周波数帯 | 1090MHz(応答信号) |
測位精度 | 飛行時±50m(条件により変動) |
受信局数 | 最小3局(推奨4局以上) |
インターフェース | ASTERIX, SNMP, TCP/IP |
環境条件 | 屋内:0℃~40℃ |
導入までの流れ
導入・お問い合わせ
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