AI監視ドローンソリューション「Grabee 3.0」を発表
AI火炎・動物検知、3次元位置推定、4K録画、オフライン認証、メール通知を刷新し、山林・農地・災害現場での実用性を強化
2026年10月28日
株式会社FaroStarは、ドローン映像の表示、録画、AI解析、対象物の位置推定、地図表示および通知を一体化したAI監視ドローンソリューション「Grabee」の進化バージョン、Grabee 3.0を発表します。
Grabeeは、監視ドローンが撮影した映像をAIでリアルタイム解析し、人物や動物、火炎などを検知するとともに、その位置情報を取得して地図上へ表示するソリューションです。施設、山林、農地、災害現場などにおける上空からの監視と状況把握を支援します。
Grabee 3.0では、これまで培ってきたAI映像解析、対象物の位置推定、オフライン地図表示などの機能を継承しながら、位置推定計算、AI検知、映像処理、録画、PC認証、メール通知、導入方式を全面的に刷新しました。Grabeeは、Guardianの技術を基礎として、林野火災や獣害、災害監視への対応を強化してきた製品です。
Grabee 3.0の主な進化
1.対象物の位置推定計算を3次元方式へ刷新
カメラの視線方向、カメラ取付姿勢、ジンバル姿勢、ドローン機体姿勢を3次元方式へ統合し、映像内の対象物が存在する方向を、より適切に地図上の位置推定へ反映します。
従来の公開版では、対地高度100mの場合の位置推定性能として、直線距離誤差と横位置誤差をそれぞれ約15mでしたが、対地高度100mにおける画面中心の校正誤差を、旧版の約15mから理論上0mへ、100%削減しました。
2.地形・標高データの処理を改善
地形・標高データの読み取り処理を改善し、対象物の位置を地図上へ表示する計算の信頼性を高めました。
3.AI火炎検知を軽量化
AI火炎検知処理の実行頻度とGPU負荷を見直し、ライブ映像を表示しながら継続的に監視しやすい構成へ改善しました。
Grabeeは、従来から火炎、煙、熱源の検知機能をオプションとして備え、林野火災の早期発見と対応を主要な利用目的の一つとしています。
4.動物・人物検知をAIでリアルタイム検知
ドローンから送られる映像をAIがリアルタイムで解析し、クマ、シカ、人物を自動的に見つけて画面上に表示します。
山林や農地、施設周辺など、目視だけでは見落としやすい広い範囲の監視を支援します。
検知した対象は、Grabeeの位置推定機能と組み合わせることで、発見した場所を地図上で確認し、メールで関係者へ通知できるようになりました。
5.4K映像の表示・録画基盤を更新
Grabeeが従来から対応している4K録画を継承し、映像処理基盤を更新し安定化を実現しました。
6.PC環境に応じた録画方式を採用
PCのGPU、ドライバー、映像エンコーダーの対応状況を録画開始前に判定し、利用できる環境ではハードウェアエンコードを使用し、非対応環境では安全な代替方式を自動選択します。
7.セキュリティ対策を強化
対象PC固有の情報と電子署名された認証情報を照合することで、管理サーバーやインターネットへ接続できない現場でも、認証済みPCでGrabeeを利用できます。
8.認証情報の不正コピー対策を強化
Grabee本体、設定、認証情報を別のPCへコピーしても起動できない端末固有認証を採用し、現場でのオフライン利用と不正利用防止を両立しました。
9.メール通知機能を刷新
特定の通信環境に依存せず、通常のインターネット接続があれば、保護された通信を通じて通知メールを送信できるようになりました。
10.共通インストーラー方式へ移行
PCごとに異なるプログラムを作成する方法を廃止し、1種類の共通インストーラーから導入した後に、PC固有の認証とメール設定を行う方式へ統合しました。
映像から対象物の発見、位置推定、情報共有までを一体化
Grabeeは、単にドローン映像を表示するだけのソフトウェアではありません。
AIが人物、動物、火炎などを映像から検知し、その対象物が存在する位置を推定して地図上へ表示することで、監視担当者による状況把握と初動判断を支援します。
公式サイトでは、UTMグリッド表示、オフライン地図、距離測定、面積測定、赤外線カメラ映像への対応なども案内しています。
また、情報共有プラットフォーム「FaroStarVision」との連携により、Grabeeが推定した対象物の位置情報をリアルタイムに共有できます。
この連携は林野火災などの災害発生時における迅速な情報共有を想定し、実証試験が進められてきました。
山林・農地・災害現場での利用を想定
Grabee 3.0は、次のような用途を想定しています。
・林野火災における火炎、煙、熱源の早期確認
・山林や農地におけるクマ、シカなどの野生動物監視
・災害現場における広域的な状況把握
・施設や重要区域周辺の人物・動体監視
・道路、河川、電力設備などのインフラ点検
・映像内の対象物の位置推定と地図表示
・遠隔地の関係者へのメール通知
・FaroStarVisionを利用した位置情報の共有
Grabeeは、火災・獣害・災害監視を主要な対象とし、山林、農地、施設などの安全を空から見守るAI監視ドローンソリューションとして位置づけられています。
代表取締役 星尚男のコメント
近年、企業や社会インフラを狙ったサイバー攻撃が激化する中、ドローンを活用した監視システムにも、映像解析の性能だけでなく、情報とシステムを守るためのセキュリティが不可欠になっています。
Grabee 3.0では、AI検知、位置推定、映像録画、通知機能を進化させると同時に、端末固有のオフラインPC認証、認証情報の不正コピー防止、暗号化通信、PCごとのメール資格情報、資格情報の失効および監査など、多層的なセキュリティ対策を実装しました。
また、映像から対象物を検知し、その位置を地図上で確認し、必要な情報を関係者へ安全に届けるまでを、一つの流れとして利用できるようにしています。
FaroStarは、機能や精度を追求するだけでなく、お客様が重要な現場で安心して使い続けられることに責任を持ち、地域防災、環境保全、農業支援、インフラ監視への社会実装を進めてまいります。
製品概要
製品名: Grabee
新バージョン: 3.0.0.6
製品区分: AI監視ドローンソリューション
対応OS: Windows 11
映像性能: 4K録画対応
主要機能: ライブ映像表示、映像録画、AI火炎検知、クマ・シカ・人物検知、対象物の位置推定、オフライン地図表示、距離・面積測定、オフラインPC認証、メール通知
連携機能: FaroStarVisionとの位置情報共有
提供元: 株式会社FaroStar
提供開始日: 2026年10月28日
価格: オープン価格
製品情報: FaroStar公式サイト「Grabee」ページ


